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「気の強いレトリックに台湾が不快感、半導体依存巡り 中国侵攻リスク」というニュース報道に際して(西暦2023年4月21日記載)


これって「レトリック」ではなくて、アメリカ国の具体的行動指針(の一端)ではないんですかね?つまり、アメリカも中国も普通に「やるぞ」ってことで、これをレトリックと表現されていることもしくはそう表象していることに台湾の悲しい現実があるかと思われます。

例えば、「殺す」という言い回しについて、それを単純に「対象の生物に物理的な死を与える」という意味だと勝手に解釈して、「対象の社会的存在に社会的な死を与える」ということが捨象されてしまうことも、「レトリック」の一つかと考えられますが、まるで「自分を殺さないでくれ」と懇願する弱者の様だったり「自分が(社会的に)殺されることなど有り得ない!」と慢心している自称「死を思え」な何かを勘違いした者の様だったりして滑稽です。

この報道の狙い目に乗っかってしまう様ですが、台湾はもうちょっと現実を(で)鑑みた方が良いと思われます。

中国の狙いは、おそらく、アメリカとの(経済的)競争ではなく、アメリカの国際的社会的立ち位置を奪うことです。習近平氏は「決意見くびるな」と明言しておられますが、その意味で中国は「戦闘状態」です。つまり、(西側諸国に拠る彼らに対する)デカップリングは中国にとってチャンスなわけです。台湾(に集中しているアメリカ)のリスクを軽減することで結果として台湾が排除されるということが起こり得る。もちろんそこに中国の存在があるからであり、台湾は民主主義陣営側だということもあるからです。少し前ですが、「アメリカにとって最も利益となるのは台湾を見捨てることだ」という議論もアメリカ国内でありました。台湾の政治的意図が尊重されることで台湾が(西側から)排除されるということが起こり得る。もちろん中国もそうでしょうが、良くも悪くも何処も実力主義だということです。
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